サブスクリプションを2つ以上登録していて、使いたいノードを探すのに手間取っているデスクトップユーザー向けです。まず提供元ごとにグループを分け、ノード名のフィルタで使いたい地域を残し、最後に更新と速度テストを行います。2つのグループと12件のサンプルを使って絞り込みを説明し、一覧検索・サブスクリプションのフィルタ・ルーティングを区別します。ノードの整理機能と自動切り替えを混同しないためのポイントも紹介します。
サブスクリプションのグループ分け・名前フィルタ・ルーティングの違い
v2rayNのサブスクリプショングループは、ノードの提供元を整理するための機能です。提供元Aと提供元Bを別々のグループに分けておけば、更新時にどちらから新しい設定が取得されたか確認しやすく、購読の失効や名前の変更、重複ノードの原因も追跡しやすくなります。グループ名はローカルで使う管理ラベルで、サーバー側の設定は変わりません。また、2つのサブスクリプションが1つの接続に統合されるわけでもありません。
名前フィルタの対象はサブスクリプション内のサーバー情報、ルーティングの対象は接続リクエストです。たとえば、あるグループに日本のノードだけを残しても、日本のWebサイトへのアクセス時にそのグループが自動で使われるわけではありません。通常の単一ノード利用では、接続先は現在選択中のサーバーとルーティング設定によって決まります。グループ名だけで通信経路を判断しないでください。
| 機能 | 対象 | 解決できる課題 |
|---|---|---|
| サブスクリプショングループ | 同じ提供元のノード一覧 | 提供元の区別、個別更新、提供元の特定 |
| 一覧の検索 | 現在の一覧に表示されている項目 | 名前を一時的に検索する。サブスクリプションの読み込みルールは変更しない |
| サブスクリプションの名前フィルタ | 更新時に読み込むノード情報 | 特定の名前を継続して残し、不要な項目を減らす |
| ルーティングルール | ドメイン名や接続先アドレスなどの条件 | 接続を直接接続にするか、指定したプロキシ経由にするかを決める |
提供元ごとにグループ分け:まず全件を読み込む
メイン画面で「サブスクリプショングループ」→「サブスクリプショングループ設定」を開き、グループを追加してメモとサブスクリプションURLを入力します。デスクトップ版によって設定画面の場所が異なる場合があるため、実際に使用しているバージョンで同じ名前の項目を確認してください。「提供元+用途」のように名前を付けるのがおすすめです。たとえば「提供元A-普段使い」「提供元B-予備」とします。「高速」「よく使う」だけでは、数か月後に提供元を見分けにくくなります。
- まず現在の設定をバックアップします。使用中のバージョンで利用できる方法で設定を保存してください。設定フォルダーをコピーする場合は、書き込み中のデータが不完全にならないよう、先にクライアントを終了します。バックアップにはサブスクリプションの認証情報が含まれるため、安全な場所に保管してください。
- 提供元ごとにグループを作成します。それぞれのグループに対応するサブスクリプションURLを入力し、初回はフィルタ欄を空のままにします。最初から複雑な式を設定しないでください。
- 新しく作成したグループだけを更新します。「サブスクリプショングループ」メニューから現在のサブスクリプションを更新する操作を選び、正しいグループが選択されていることを確認してから更新ログをチェックします。
- 実際のノード名を確認します。地域名が日本語・英語・略称のどれで表記されているか、倍率や回線番号、用途ラベルが付いているかを確認してから、フィルタ条件を決めます。
以下の2つのカードは管理方法の例であり、クライアントの初期設定ではありません。自動更新の間隔は、使用中のバージョンに該当項目がある場合にだけ設定してください。間隔を指定する項目がない場合は、手動で更新します。予備グループも定期的に動作を確認し、使用頻度が低いからといって放置しないようにしましょう。
提供元A-普段使い
- 提供元
- 提供元A専用のサブスクリプションURL
- 用途
- 普段の閲覧や仕事での接続
- 名前の範囲
- 香港、日本
- 更新間隔
- 24時間ごとに確認
まず全件を読み込み、その後に地域フィルタを追加します。
提供元B-予備
- 提供元
- 提供元B専用のサブスクリプションURL
- 用途
- メイン回線に問題があるときに手動で切り替え
- 名前の範囲
- シンガポール、日本
- 更新間隔
- 72時間ごとに確認
更新間隔はメンテナンスの目安です。実際の実行タイミングは、稼働時間やクライアントの動作によって異なります。
サーバー名のフィルタキーワード:正規表現を使う欄か確認
サブスクリプショングループの設定項目は、バージョンによって「エイリアスの正規表現フィルタ」と表示されることがあります。ここでいうエイリアスは通常、ノードの表示名を指し、サーバーアドレスやプロトコルの種類ではありません。画面に正規表現と明記されている場合は、以下の例を使って設定できます。通常のキーワード入力欄しかない場合は、項目の説明を確認し、正規表現の記号をそのまま入力しないでください。
「一致した項目を残す」形式の正規表現フィルタでは、香港|日本は名前に「香港」または「日本」を含む項目を残すという意味で、該当項目を除外するわけではありません。複数条件をカンマで区切れるとは限りません。正規表現の香港,日本は通常、カンマを含むこの文字列を探すため、該当項目が1件も見つからないことがあります。
| 目的 | 正規表現の例 | 設定前の確認 |
|---|---|---|
| 日本語の地域名を2つ残す | 香港|日本 | 名前にこれらの文字が実際に含まれていること |
| よく使われる英語の略称にも対応 | (?i)香港|日本|HK|JP | 大文字・小文字を区別しません。名前の一部に含まれる略称にも一致する場合があります |
| HKで始まる名前だけを残す | (?i)^HK | 名前の先頭に番号・空白・記号が付いていないこと |
| 2つの語句を含む名前を除外 | ^(?!.*(?:剩余流量|到期时间)).*$ | 正規表現に対応し、一致した項目を残す仕様であること |
| 文字列中の小数点に一致させる | 0\.5倍 | ピリオドをエスケープして、任意の1文字に一致するのを防ぎます |
フィルタの判定対象は名前の文字列であり、実際の地理的位置ではありません。名前に「日本」と書かれていても、ルールに一致するというだけです。中継の有無、出口の場所、特定用途への対応は、サービスの説明と実際の接続を確認してください。同様に、名前に「VLESS」を含むかで絞り込んでも、プロトコルを正確に判別できるとは限りません。プロトコル情報が名前に含まれないサブスクリプションもあります。
サンプル12件:フィルタ結果を確認
以下は手順を再現しやすくするためのサンプルデータです。速度測定の結果でも、特定のサービス事業者が実際に提供するノード数でもありません。2つのグループに各6件あると仮定し、提供元Aでは香港と日本、提供元Bではシンガポールと日本を残します。フィルタ後に残るのは合計4件です。件数は絞り込みの動作確認にのみ使い、サブスクリプションの規模や回線品質の目安にはしないでください。
| グループとルール | フィルタ前の6件 | フィルタ後に残る項目 |
|---|---|---|
提供元A香港|日本 |
香港01、日本01、米国01、ドイツ01、残りの通信量、有効期限 | 香港01、日本01 |
提供元B新加坡|日本 |
新加坡02、日本02、米国02、英国02、残りの通信量、有効期限 | 新加坡02、日本02 |
操作時は、まず一覧の検索欄を空にしてから、現在のグループの項目数を確認します。検索欄で一部が非表示になっている状態と、読み込み時のフィルタで除外された状態が重なると、結果を誤って判断するおそれがあります。フィルタ設定を保存した後は、通常、対象のサブスクリプションを再度更新して読み込み結果を作り直す必要があります。設定画面を閉じただけでは、既存の項目にすぐ反映されないことがあります。
まとめ:名前を確認してからフィルタ範囲を広げる
サンプルどおりに提供元Aの項目が2件残らない場合は、ノード名が「HK01」「JP01」になっていないか、まず確認してください。すぐにサブスクリプションURLを変更する必要はありません。更新が成功し、フィルタ欄の仕様も正しいと確認できてから、式を広げましょう。
更新・並べ替え・速度テスト:メンテナンスの手順を固定
サブスクリプションの更新時には、ノード名・アドレス・ポート・認証パラメーターが置き換わったり、停止したノードが削除されたりすることがあります。サブスクリプションのノードを手動で編集しても、次回の更新で変更が上書きされる場合があります。カスタム設定を長期保存する場合は、サブスクリプション一覧の一時的な編集だけに頼らず、手動管理用のグループに分けて保存してください。
- まず1つのグループを更新します。ログで取得結果と読み込み状況を確認してから、もう一方のグループを処理します。異常が起きたとき、すべてを一度に更新するより提供元を特定しやすくなります。
- 次に名前を確認します。メモまたは名前の列で並べ替え、重複項目や名前の形式変更がないか、フィルタ後も予備の地域が残っているかを確認します。
- 候補ノードを少数ずつテストします。各グループからまず3~5件を選び、テスト中は大きなファイルのダウンロードを止めて、同じネットワーク環境で測定します。複数ノードの同時測定は帯域を消費し、サブスクリプションの通信量にも影響する場合があります。
- 最後に使用するサーバーを選びます。対象ノードが利用可能だと確認してから使用中のサーバーに設定し、実際に使うWebサイトやアプリで接続を確認します。一覧で最も小さい遅延値が、ダウンロード速度の最速を示すとは限りません。
遅延テスト・接続テスト・ダウンロード速度テストで分かる内容はそれぞれ異なります。遅延が低いのは測定経路の応答が速いことを示すだけで、目的のWebサイトで高いスループットが得られる保証はありません。テストが一度タイムアウトした場合も、測定先やローカルネットワークが原因かもしれません。2つの提供元を比較する場合は、できるだけ同じ時間帯・ネットワーク・測定先を使い、それぞれの測定時刻も記録してください。数値だけを記録するのは避けましょう。
よくある問題:一覧が空になる・ノードが重複する・更新できない
フィルタルールを保存したら、グループ内がすべて空になったのはなぜですか?
まずサブスクリプションの更新ログを確認し、「データを取得できなかった」のか「取得できたが一致する項目がなかった」のかを切り分けます。前者はネットワーク、サブスクリプションの有効期限、URLを確認してください。後者はフィルタ欄を空にしてグループを更新します。全件が表示されたら、実際に存在する地域名を1つ選んでルールに追加してください。名前の先頭文字、全角記号、日本語・英語の違いも一致結果に影響します。
削除したサーバーが次の更新後にまた表示されるのはなぜですか?
ローカルの項目を削除しても、サブスクリプションの提供元からサーバーが削除されたことにはなりません。次回の読み込みでは、提供元から再び取得されます。特定の種類の項目を継続して非表示にするには、毎回手動で削除するのではなく、そのグループの読み込みフィルタを調整してください。反対に、フィルタで除外したノードを戻すには、ルールを緩めて再更新します。一覧の検索欄を空にするだけでは、読み込まれていないデータは復元されません。
2つのグループに同じ「日本01」があります。片方を削除すべきですか?
名前が同じという理由だけで削除する必要はありません。提供元が異なれば地域番号が同じでも、アドレス・ポート・プロトコル・認証情報は異なる場合があります。まずグループを切り替えて提供元を確認してください。同じサブスクリプションURLを誤って2つのグループに登録した場合は、提供元の設定を1つに整理し、重複して読み込まれた項目を整理します。ノードを見分けるために、サーバー側の設定をむやみに変更しないでください。
提供元ごとにグループを分けると、2つの提供元間で自動的に切り替わりますか?
グループ自体に自動フェイルオーバー機能はありません。通常の使い方では、利用可能なサーバーを手動で選ぶ必要があります。複数のアウトバウンドや負荷分散、ルーティングを使う場合は、別途設定が必要です。まず両方の提供元を利用できる状態にし、予備ノードで実際に接続できることを確認してから、追加のルールを検討してください。「グループがある」ことと「予備回線に自動で切り替わる」ことは別です。
トラブル相談で画面のスクリーンショットを共有する場合、どの情報を隠す必要がありますか?
サブスクリプションURL全体、アカウント情報、認証情報、ノードの接続情報を隠してください。URL内のトークンやパスからアクセス権を取得される場合があり、ドメイン名を隠しても安全とは限りません。フィルタの問題を相談するときは、個人情報を除いたノード名・フィルタ式・更新エラーの文面を共有してください。URL全体を公開してしまった場合は、サービスのアカウントページでURLを再発行してから、ローカルのグループを更新してください。